20世紀の宮崎遺産アーカイブ : 街知箱
みんなで 作りませんか?! 残しませんか?! 宮崎市の懐かしいアーカイブ
いつの間にかすっかり姿を消してしまった戦後の高度経済成長の足あと。
かって宮崎市のメインストリートは活気に満ち溢れる時代がありました。
いつの間にかすっかり姿を消してしまった戦後の高度経済成長の足あと。
かって宮崎市のメインストリートは活気に満ち溢れる時代がありました。
人々が輝き活気に溢れる賑やかな町並みが存在しました。
残念なことに、それらの多くがすでに姿を消してしまっています。
かって輝いた人々や商店街など、活気ある町並みの記憶を収集し記録して残せないものかと、SNS(facebook)に「20世紀の宮崎遺産アーカイブ」というコミュニティーを開設しています。
そんな中・・コミュニティーの参加者T氏から、ある蒐集品の提供をしていただきました。T氏の祖父が収集した「マッチ箱のスクラップブック」です。古いものは戦前~多くは昭和30-40年代の、全国各地の様々な業種の広告マッチのスクラップブック10冊です。なんでも祖父が蒐集したものを、T氏の父親がスクラップブックに整理したもので、三代に渡り引き継がれたコレクションです。T氏は何かの役に立てばとの思いで私に声を掛けて下さったという流れです。
このマッチ箱のスクラップブックとの出会いは衝撃でした。記録を残す= “記録の力” について考え直す非常に大きなきっかけとなりました。
この「記録されたモノ」の意味を考え、このコレクションをどのように活用するか色々と思いを巡らせています。この広告マッチを元に、写真提供や宮崎の思い出のテキスト投稿を募りながら、かってそこにあった町並みを再現・構築出来ないだろうか?
いま、その膨大なマッチ箱のコレクションに向かい、宮崎に関連したものを抽出し、その所在した場所を古地図と照合しながらマッチ箱の足跡を辿る取材と情報収集を行っています。
暮らしのなかのいちばん身近にある大衆文化ほど、地域の文化を伝えるのにふさわしいものはありません。庶民生活の文化の記録こそ 本来、後世に残すべき貴重な遺産だと考えています。それは単なる記録にとどまらず、宮崎の風土や人間性などをいかにして伝えていけるものかということにも繋がるような気がします。姿は消してしまったが、それが存在したことを証明する小さな足跡をここに集積し、再び蘇らせることが出来たらと思っています。多くの人々が賑わい、活気に満ち溢れていた宮崎市の記憶を再確認し、次の世代にも伝えることが出来たらと思います。
情報収集と取材など作業を進め、まずはインターネット上にホームページ・コンテンツを開設し、情報収集の窓口を広げ内容の充実を図り、叶うならばそれを一冊の本としてまとめ、どこかで展示公開など行えることを想い描いています。